【ChiReaffSpace】保育の質を高めることが地域貢献・活性化に繋がる!?

作成日 2017/07/25 更新日 2017/07/25保育園支援ナビ編集部保育園支援ナビ編集部 

日本ユニシスといえば、IT系企業としてご存知の方も多いのではないでしょうか。ICTシステムであればお手のものの日本ユニシス。もちろん、ICTに関するノウハウやサービスは保育業界でも活躍しています。

今回の取材では、日本ユニシスが提供するICTシステム、ChiReaffSpaceについて詳しくお聞きするのが目的でしたが、だんだんとお話は壮大な方向に…!?ChiReaffSpaceの特徴と、サービス導入後の先にある大きなビジョンに迫りました! 

▼取材に応じてくださったのはChiReaffSpace開発担当の角佳織様。

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本日はよろしくお願いします!

 

Q1.日本ユニシスという会社について教えてください。

 

角様:

日本ユニシスは、一言で表すならばICTのデパート会社です。金融、製造、航空、運輸、流通・小売など、さまざまな業界のさまざまな企業さまに、ICTシステムを提供しています。

実は、今まで日本ユニシスは小学校以上を対象にしたICTシステムの開発は手掛けていましたが、保育園向けにビジネスを展開したことはありませんでした。そのためChiReaffSpaceに関しては社内ベンチャーのような形で企画が立ち上がった経緯もあり、弊社内では新規ビジネスサービスとして位置づけられています。 

Q2.保育園業界に注目したきっかけは何でしょうか?

 

角様:

ChiReafffSpaceというサービス自体が始まったのは、2015年の7月です。実は、企画自体は民主党が政権を取った時期から検討してきました。「子ども」をテーマにした新規ビジネスを作ろうということで、敎育業界や保育園業界でどういったビジネスの種が眠っているのかを調査をしていくと、保育士さんの仕事のやり方が非常にアナログで、ICTツールの導入もあまりされていないことがわかりました。そしてその時期にちょうど、こども園という新しい業態が生まれ始めていることも知り、「保育の何かが変わっていくのではないか?」と思いました。このふたつの要素が、保育園向けサービスの開発を進めることになった主なきっかけです。

また、その企画に携わった初期メンバーの中に、奥さんが保育士さんの弊社社員がいました。その社員を通じて、保育士さんは持ち帰り残業が多いとか、業務で大変な思いをしているという話も聞けたので、保育現場の状況は把握しやすかったです。そのような大変な話を聞いていたことも手伝って、保育園の力になれるサービスを作っていきたいと思いました。

 

Q3.ChiReaffSpaceの特徴について詳しく教えてください。

 

角様:

ChiReaffSpaceはクラウドサービスを使ったICTシステムです。

(画像提供元:日本ユニシス) 

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角様:

ChiReaffSpaceの一番のキーワードはずばり、「子どもの成長」です。

サービスの目的には、保育士不足や職場への定着率の低さという現状を解消し、保育士さんの業務負担を軽減するということも、もちろんあります。それを踏まえた上で私たちが真剣に考えた部分は、そのような現状が結局「保育の質に影響する」ということです。そのため、ChiReaffSpaceの開発にあたって保育の質の向上というポイントには徹底的にこだわりました。業務を効率化して、保育士さんの業務負担が減れば、園児ひとりひとりと向き合う時間が増えますよね。そうすれば、保育の質も向上していくのではないかと思ったのです。そこでどうすれば保育の質が担保できるのか考えた結果、保育士さんが子どもの成長や状態をスムーズに、より詳細に把握できるようなシステムを作っていくことが重要だと気付きました。


(画像提供元:日本ユニシス)

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角様:

ChiReaffSpaceは現在、PCとタブレット端末のどちらでもお使いいただけます。PC操作が苦手な保育士さんでも簡単にお使いいただけるように、2回指でタッチするだけで操作できるなど、タッチパネル式にこだわりました。

 

―ChiReaffSpaceで一番プッシュしたい機能は?

 

角様:

ChiReaffSpaceの中には、4万人分の園児の発達データがあります。保育園のICT化に求められる要素として、事務作業の効率化という部分はもちろん大きいと思っています。しかし、もう少し保育業務に寄った部分に、私たちはあえて注目しました。4万人分のデータと比較することにより、例えば○歳になったらこういうことができるという情報をデータベース化しているのが、ChiReaffSpaceの特徴です。しかも、園児別にチャート式で発達記録の情報を表示するので、視覚的にも見やすくなっています。

(画像提供元:日本ユニシス)

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角様:

この発達記録からは、園児の今の発達状態にはどういった遊びが適しているか、今どのようなことに興味があるのかなどが分かります。このデータを元に、その子の現在の興味関心に合った遊びや指導法も提案させていただきます。なぜこの子にはこのような保育を提供する必要があるのか?という部分を体系化していくことで、保育の質の向上に役立てていただくことができるのです。

こうした発達記録は、客観的なデータではあります。しかし私たちは、この客観的なデータと保育士さん自身の経験とをうまく組み合わせていただきたいと思っています。データと生の経験を材料に子どもの状態を見守っていくことが、発達記録のベストな使い方だと考えています。

  

Q4.導入後の反響はいかがでしょうか?

 

角様:

導入してくださった園からは、業務効率が改善されているという声。そして、保育士さん同士のコミュニケーションの形が変わった、という声を頂きました。今までは仕事を先輩に教えてもらうのが常だったのが、ICTシステムを導入したことによって、若い保育士さんがいきいきと活躍しているといったお話を聞きました。ベテランの保育士さんと若手の保育士さんが相互補完し合う形で業務を行ったり、さまざまな案を出し合ったり、業務改善について話し合うきっかけができたとか、そういった職員間のコミュニケーションによい変化が起きたということを聞きまして、こちらとしてもそれはちょっと予想外の反響でした(笑)!

 

―ChiReaffSpaceが選ばれているきっかけは何だと思いますか?

 

角様:

やはり、「子どもの成長」というコンセプトに共感してくださっている点だと思います。


(画像提供元:日本ユニシス) null


角様:

保育士さんが、子どものことをどれだけ見つめられるか。状況や状態を把握できるようになるか。こういったスキルが保育士として成長していくにあたって必要だとお考えの方は、ChiReaffSpaceのサービス内容に共感してくださる方が多いです。

 

Q5. 導入前後はどのようなサポートをしていますか?

 

角様:

ひとつは、コールセンターの設置です。それと、セミナーも開いています。セミナーは、導入をご検討していただいている方に向けて開いていますが、自社が開催元になる場合と協力会社さんと一緒に開催する場合の2パターンがあります。

セミナーの内容は、デモンストレーションを実際にお見せしつつ、ChiReaffSpaceのコンセプトを知っていただけるようなものにしています。また、どのような機能に力を入れているかといった部分も、できるだけ分かりやすくお伝えさせていただいています。

 

―セミナーに参加される方はやはり多いのですか?

 

角様:

その回の規模や保育士さんたちの繁忙期にもよりますが、だいたい40~50名の席がほぼ埋まります。参加者はやはり、園長先生など、園の経営者の方々が多いです。ICTシステムを選ぶ際に園長先生などが気にされる部分は、どういった機能が充実しているか?それが自園に合っているのか、本当に必要なのか?という点だと思います。

そういった疑問や不安を解消していただくため、実際にシステムを見ていただくことで、導入後にギャップが生じる確率も低くなるでしょう。そういったギャップを生ませないためにきちんと説明の場を提供できるところが、セミナー開催のメリットです。

 

Q6.ChiReaffSpaceは自治体や金融機関とも連携しているとお聞きしました。このあたりのお話を詳しく教えていただけますか?

 

角様:

そうなのです。日本ユニシスは、もともと自治体や金融機関との繋がりが強いので、そこと連携させていただいて保育ICT化促進に関する取り組みをしています。

ChiReaffSpaceの開発とサービス展開は、ひとつの大きな保育プロジェクトです。このプロジェクトの目標には、地域の子育てを支援していくことも含まれています。そこで、地域活性化に力を入れている自治体や企業と繋がることによって、地域に貢献し、同時に新しいことを始められるのではないか?と考えました。 

 

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角様:

地方銀行との連携については、地方銀行は地域の活性化をミッションにしていらっしゃるところが多いのです。そこで、そのようなミッションを掲げている地方銀行を通じて、ChiReaffSpaceを紹介してもらっています。

 

―なるほど。さまざまな業界や企業とクロスオーバーしていくことで、広い意味での「子育て」支援をしていこう、というビジョンがあるのですね。

 

角様:

そうです。現在日本ユニシスでは、ひとつのソリューションからひとつの価値を提供するのではなく、さまざまな業界や企業と連繋していくことで、新しい価値を構築し、提供していくことを会社全体で推進しています。

つまり、保育園の周辺にある企業や自治体なども巻き込んで、「子育て」というものを地域全体で支えていくことを実現したいのです。全てのビジネスは、さまざまな業界、業種、業態と繋がっています。日本ユニシスでは、そのようなビジネスの繋がりを生態系的であると捉えて、「ビジネスエコシステム」と呼んでいます。このエコシステムというビジネスの形態や概念を保育の分野にも取り入れて実現していくことが、この保育プロジェクトの最終的な理想の形です。

 

Q7.今後のChiReaffSpaceのサービス展開についてお聞かせください。

 

角様:

先ほどのエコシステムの話と関連したところでいえば、自治体と一緒に連携しながら発達データを用いて、地域全体の保育の質を向上させていくことを視野に入れています。そのためにも、発達記録、成長データの精度をもっと上げていきたいと思っています。

それから、発達記録の情報を、保護者の方に還元できるようにしていきたいです。自分の子どもに今何が必要なのか?子どもに合った遊びや、自治体のイベントは何だろう?など、保護者の方が自分の子どもの発達状態を把握でき、かつ、自分の子どもの発達と関連した遊びやイベントに参加できる、そんなサービスを作っていきたいと思っています。

 

Q8.最後に、園経営者の方々にメッセージをお願いします!

 

角様:

ICT化について園の経営者の方々にヒアリングをしていると、不安に感じていらっしゃる方がすごく多いと感じています。ICTシステムを導入することで、現場のやり方を変える必要があるかとか、現場の保育士さんがついてきてくれるのかとか、色々と課題を感じたり、不安に思う部分も多いでしょう。しかし、そういった不安の解消に関しては、私たちがいつでもご相談に乗りますので安心してください。

ChiReaffSpaceを通じて、保育の質を向上させるお手伝いを、ぜひさせてください。一緒に保育を、よりよいものにしていきましょう!

 

本日はお忙しい中ありがとうございました!

 

保育士の業務負担の軽減の先にあるのは、保育の質の向上と地域全体で子育てを支えていく社会


アナログなやり方が主流となっている保育士さんの業務を、ICTシステムを導入することで軽減する。それは、ICTシステムの絶対的な目的であり、役割でもあります。

そうしたICTシステムの一般的な役割を踏まえた上で、地域への貢献や活性化にともなう社会の「子育て」の質の向上という一歩先に踏み込んだ部分までを見据えて、ChiReaffSpaceというサービスを展開する角様の着眼点。ひいては日本ユニシスの社会に対する姿勢は、とても革新的で誠実ですね。

自園の保育士さんの保育の質をもっと高めてもらうと同時に、自園の地域活性化に貢献したいとお考えの園経営者の方は、ChiReaffSpaceの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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株式会社ウェルクスが運営する保育園支援ナビの編集部です。保育園や幼稚園に役立つ情報、取材記事を発信していきます。 https://hoiku-service.jp